商店街DAOから学ぶ、農業DAOの未来戦略

🌍 地域と未来経済

はじめに:隣町の「身の丈商店街DAO」から見えた、新しい光

最近、隣町で立ち上がった「身の丈商店街DAO」が話題になっています。

僕も説明会に参加してみて、これは単なる流行りのWeb3ではなく、地域の人々を巻き込み、現実世界を動かしている点がとても面白いと感じました。

特に、高齢化や後継者不足、耕作放棄地の増加といった課題を抱える私たちの三豊市にとって、この取り組みはまさに新しい希望の光です。この学びを、目指している農業DAOの未来戦略にどう活かせるか、ヒントを整理してみたいと思います。


1. 具体的な活動が、参加への第一歩になる

商店街DAOでは、空き家「かっちゃんの家」をリノベーションして、レストランやカフェ、小商いの店を作るという、明確な行動目標が最初に示されていました。ただ「街を盛り上げる」と言われてもピンとこないけれど、「この場所をみんなで変えよう」と言われると、「自分もやってみたい!」とワクワクしますよね。

農業DAOに置き換えると、例えば構想中の草刈りDAOで考えてみると、「まずはこの畑をみんなでピカピカに整備しよう!」という、小さくても具体的な目標を掲げる。そうすれば、参加する人が「机上のDAO」ではなく、「やってる感」を持てるプロジェクトになります。

応用案としては、「まずは1棟のハウスをDAOで運営してみよう」といった具体的な目標を設定し、その過程をオープンに共有していくと良いのではないかと思います。


2. 金銭以外のリターン=「特別な体験」が人を動かす

商店街DAOがユニークなのは、参加特典に「無料宿泊券」や「フリードリンク」を付けている点です。これは単なる投資リターンではなく、「その場に関わる楽しさ」を参加メリットにしているところが素晴らしいです。

農業DAOでも、お金以上の価値を提供できると思います。例えば:

  • 収穫祭への参加権(農家さんと一緒に喜びを分かち合える特別な時間)
  • DAOメンバー限定オンラインマルシェを運営し、買い物優先権を付与
  • 三豊市の特産品を使った限定セットを送付

特に面白いと感じたのは、商店街DAOは「遠くからでも参加できるけど、最低2回は現地に来てくださいね」という条件を設けていた点です。地域に足を運ぶことで、本当のつながりが生まれる仕掛け。この発想は、農業DAOが目指す「リアルなコミュニティ」の形成に活かせるはずです。


3. 地域経済に「還元」する設計で説得力を持たせる

商店街DAOは「共助・近助」を掲げ、収益の再投資先をDAOメンバーの投票で決めていく仕組みです。これは「儲かった人が得をする」のではなく、「みんなで地域をよくするためにお金を使う」というDAOの理念を体現していると思います。

農業DAOでも、この考え方をそのまま応用できます。例えば:

  • 農産物の売上を、新しい農具の購入や、地域の食育イベント開催費用に充てる
  • 地域の子どもたち向けに農業ワークショップを開催し、未来の担い手を育てる

こうしたお金の循環システムを設計すれば、「単なる投資コミュニティ」ではなく、「地域農業をみんなで育てるDAO」としての説得力が増すのではないか。


僕が感じたこと:大切なのは「誰でも参加しやすい設計」と「リアルな活動」の両立

一般的な町おこしでは、「外部の人間がワイワイやって、地元と溝ができる」というケースが少なくありません。しかし、商店街DAOは「LINEオープンチャット」を使って誰でも参加しやすくしつつ、「地域に来ること」も推奨している。これなら地元の人も一緒に動けますし、外部と内部の溝も小さくなるんじゃないかと思いました。

農業DAOも同じように、「オンラインで気軽に繋がれる設計」と、「地域でのリアルな活動」の両方を取り入れることが、成功への鍵だと感じています。


終わりに:一緒に、三豊の未来を耕そう

身の丈商店街DAOは、「具体的な活動」「体験価値」「地域還元」の3つをうまく組み合わせることで、DAOを机上の空論ではなく“参加したくなる仕組み”に落とし込んでいると感じました。

この考え方を応用することで、三豊市での農業DAOは、ただのWeb3実験ではなく、農業と地域を本気で変えていくDAOになれると信じています。

是非、この学びを活かし、地域と一緒に未来を耕していきたいと思います。

ぜひ、少しでも興味を持ってくださった方は、一緒にこの挑戦を始めませんか?

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